SOL.NET TOP > SOL INTERVIEW > NO.028 野中ともよ 氏
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野中ともよ氏
21世紀型の価値観を創造する

NPO法人ガイアイニシアティブ 代表理事 野中 ともよ 氏

上智大学卒業後、フォトジャーナリストとして活動。NHKニュースキャスター、三洋電機の社外取締役を経て

現在へ至る。2007年からは日本の高度な環境対応技術力を世界に広めることをミッションに掲げたNPO法人

「ガイア・イニシアティブ」を立ち上げ、代表理事を務める。”いまひとりひとりができることを実現する”

という理念の下、『ガイアプラスワンプロジェクト』を展開しており、長野県の森林保全など様々な活動を通

して政府・消費者・企業(ステークホルダー)に対して「地球環境保護」の価値観を持った行動を促すべく活

動を続けている。

-

「好奇心に任せて」

- 学生時代はどういった事をされてきたのですか?

-

中学校の時は生徒会副会長をしていました。がり勉だったわけではなく、昔からひょうきんだったと思います

(笑) 大学受験期、都立の進学校でしたが、大学に進んでまで社会のために役に立ちたいと思えるような科目に

出会わなかったの。それなのに、点数とか偏差値で学校なんて選んでいいのかなと。医学部いって医者になろ

うとも思わないし、法学部いって弁護士になりたい訳でもない。なんなんだ私は!みたいになって、じゃあ就

職だ!と思い、求人欄ばかり見ていましたね(笑)

-

でもね、ある時ハッとしてね。政治にも経済にも興味があったし、子供も大好きだったし、野球も小説を書く

のも絵も好きで、私には毛嫌いを全くしない好奇心がある…。その好奇心は、ジャーナリストに向くエネル

ギーではないか!と気づいた。それで、色々と調べたら 上智大学の新聞学科を見つけて、自転車で通えるし

(笑)、これだったら行ってみようと思い、上智に進学する事にしました。大学でも、本当にアホなくらいの好

奇心にまかせて色々しましたね(笑)子供のためのキャンプを開いたり、コンサート活動をしたり、 友達のバ

ンド活動を手伝ったり、放送の自由を巡って某放送局前でビラを配ったり・・・ これができるからまかせ

てっていうのはなかったんだけど、なんでも大好きになっちゃう…。 だからしょうもない、まとまりのない

学生だったかな。

-

- 学生時代から発揮していたリーダーシップはどこで身につけたのですか?

-

『きみの名前は「ともよ」。これは「友達の世の中」とか「共和国の代」からきているんだよ。人間一人じゃ

生きていけないでしょ?だからその場、その場で自分は何をしたらお役に立てるのかっていう事をまずアンテ

ナ張りなさい』ってよく両親から言われていました。それから、「ともよが大きくなった時には、色んな異文

化や価値観、人種が集まって、異質の中で生活しなければいけない国に日本はなると思う。そんな時に、バッ

クグランドの全く違う人から、友達として迎えられるような、そんな人間になりなさい。」と言われていたの

が大きいかな…、あえてその質問に答えるならね。

リーダーシップって統率力って囚われがちだけど、私は「あいつなら私の事をわかってくれる」と、異物であ

る個々がそう思えることもリーダーシップの本質になければならないと思うの。そうじゃないのは「強制」、

共に生きるの「共生」ではなくてね。

-

 新しいパラダイムが生まれてこざるを得ない

- 野中さんにとっての最大の課題はなんでしょうか?

-

21世紀のパラダイムチェンジかな、これからは。一つの星としての地球の上で、たまたま10万年ちょっと

生きてきたような人間がね、好き放題やってきて地球のバランスを壊してしまった。これは環境がメチャメ

チャになるっていう単純な話ではなくて、要はお金のメモリで作り出してきた価値観、お金さえあれば豊かで

リッチで効率がよくて幸せだっていう、そんな考え方の裏側で地球温暖化や砂漠化も起きている訳で。

-

そのお金のメカニズムでつくってきた価値観によって、パラダイムが壊れているわけでしょ。アメリカ発の金

融至上主義がこの危機を起こしているじゃない。ここ200年ちょっと続いた産業革命以降続いたパラダイム

の、一つの終焉だと思うわ。という事は、これに取って代わる新しいパラダイムが生まれてくる。生まれてこ

ざるを得ない。それがこの5年くらいの間で、確実に起きてくる。そこに向けて、ワクワクしながら、新しい

価値観を創っていける仲間を増やしていくことが、現在私が一番力を入れている事かな。

-

- 若者に対してメッセージを頂けますか?

-

野中の3大原則というのがあってね、今大学のゼミとかでも教えているのだけど。一つ目が、『絶対に死ぬ

な』ってこと。命は自分で落としたら絶対にダメ、命を大事にしなさいと言う事。2つ目が、『嘘つくな』

で、3つ目が、『人のせいにするな』なの。なぜなら、君たちのお父さんお母さんが見てきた日本社会、お父

さんお母さんの後姿、刷り込まれている価値観が全く通用しない日本が始まるから。人のせいにする、時代の

せいにする、なにかのせいにしてたら本当にもったいない!自分の人生の主人公は自分自身だから、全ての責

任は自分に来るから。それを自覚しなさいよって事。絶対に人のせいにするな、会社のせいにするな、友達の

せいにするな。自分で責任をとりなさい。

-

厳しい事言っているようだけどね、私が本当に言いたいのは、責任をとれる有り難さに気付かないとダメだ

よって事なの。君達がもし、昭和17~18年頃に今の歳でいてごらん。自分の人生に責任なんてとれないの

よ。赤い紙一つで戦場行きですよ。物の本質に戻ってくる21世紀が始まる。面白い時代が始まるから、自分

の人生の全てを自分で考えて、自分で決断して、しっかりとした過去を創っていきなさい!

-

「今」しかないの。「今」やるの。

- 過去を創るとはどういう事でしょうか?

-

人生は、「今」しかないの。未来は絶対にあなたのもとに来てはくれないの。だからね、今日カフェオレを飲

んだら、明日になると「昨日カフェオレを飲んだ過去を持つ男」になるでしょ。つまり、こんな過去を創りた

いとか、こんな未来を創りたいと思ったら、「今」やるの!今やる事の連続が君たちの過去を創って、それが

なりたい未来に向かっていく訳でしょ。夢というものはお金なんかでは買えないの。ありがたいことに(笑)。

格差にぶーたれてる暇なんてありません!

-

未来にこうなりたいって理想像を言語化すること。そこにワープしてみて、今の自分を見てごらん。そして理

想の自分になるために、何が足りないかがわかったら、それを「今」すればいい。そうすると過去ができるで

しょ。未来に近づけるんだよ。それが今を生きるための、示唆かな。

-

20世紀成功体験型の大人の意見なんて聞かないように。君たちは君たちで落とし前をつければいいのよ。

「40代50代の人間に、四の五の言われたくねー!」くらいの勢いでいいの。それが若さなんだから。失敗

をたくさんしなさい。自分が失敗だと思った時に、初めて本当の「失敗」になるのであって、それを励みに前

進を続けていれば、失敗に感謝できるようになるじゃない?努力をしないのは問題外だけど、どうしても思い

通りにいかない事なんてよくあること。それをね、勝ち組だとか負け組みだとかって、今まで勝ち組って言わ

れている人たちが今の日本を作ってきたわけでしょ。どこが勝っているのよ(笑)

-

好きなようにやりなさい。それはお人のためになる事、命が喜んでくれることっていうのを軸にしていれば、

絶対に道は開ける。お金なんて、後からついてくるから。

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- 本日はお忙しい中、有難う御座いました。

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 編集後記

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2008年12月3日SOL主催の社会起業シンポジウム『輝く女性の創り方』にもご登場頂きました野中ともよ

氏。インタビューでは、圧倒的なオーラに緊張しっぱなしでした。初対面から僕らに対して親しい間柄のよう

に接して下さった野中さんからは、まさしくリーダーシップの本質を学ばせて頂きました。新しい価値観、

創っていくしかないでしょう!

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『特定非営利活動法人ガイア・イニシアティブ』 URL : http://www.gaiainitiative.org/

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