SOL.NET TOP > SOL INTERVIEW > NO.008 出雲充 氏
バックナンバー
  • 笹野ゆかり氏
  • 吉沢直大氏
  • 野中ともよ氏
  • 大久保秀夫氏
  • 宮治勇輔氏
  • 西本千尋氏
  • HotlipsPizza
  • greenz.jp
  • 脇坂真吏氏
  • 池本修悟氏
  • 上田壮一氏
  • 日谷潔氏
  • 内田雄司氏
  • 高橋がなり氏
  • 池田正昭氏
  • 松岡一久氏
  • 重永忠氏
  • 駒崎弘樹氏
  • 寺井元一氏
  • 新樂智夫氏
  • 佐藤岳利氏
  • 斉藤あや子氏
  • 出雲充氏
  • 嵯峨生馬氏
  • 下元敬道氏
  • 土屋有氏
  • 上田祐司氏
  • 関根健次氏
  • 長谷部健氏
  • 川田利典氏
出雲充氏
食糧問題と環境問題の救世主

株式会社 ユーグレナ 代表取締役 出雲 充 氏

1980年広島県生まれ。大学時代、米国スタンフォード大学で開催された「アジア太平洋学生起業家会議」の日本代表

を務める。2002年東京大学農学部農業構想・経営学専修し卒業後は東京三菱銀行に入社。

入社一年後に退社し、2005年株式会社ユーグレナ代表取締役に就任。

『ハマタク、東大生と激論す!』や『東大に入るということ東大を出るということ』など書籍も出版。

食糧問題と環境問題の解決を目指し事業を展開している。

-

 世界を救う微生物

- ユーグレナの事業内容をお聞かせ下さい

-

ユーグレナとは、 動物的性質と光合成を行う植物的性質を併せ持つ中間微生物で太陽の光と二酸化炭素だけで人間

に必要な栄養素のほぼ全てを作り出すことができます。

「食糧問題」と「環境問題」は別々な問題だと捉えられていますが、決してそんなことはありません。

これからの時代は、トウモロコシやサトウキビのように今まで食糧資源になっていたものがバイオエタノールに換えら

れる等、人の口に入っていたものが車の給油口に入ってしまう時代です。このような食糧と環境が複雑に絡み合って

いる問題を、私達はユーグレナを研究、培養する事で同時に 解決したいと思っています。例えばユーグレナを5千トン

育てることが出来たら、そのユーグレナとご飯やパンだけで、19万人の人間が一生生活できる栄養素を作ることが出

来るんですよ。そのユーグレナの大量培養に、弊社は世界で初めて成功しました。

今現在、国内でユーグレナを使ったサプリメントを販売していますが、今後途上国の食糧問題や地球の温暖化に歯止

めをかける事業を行っていきたいと思っていますね。

-

 日常業務でこそ一歩前へ

- 今後、社会起業する際や社会にでるにあたって注意すべきことなどはありますか

-

学生のみなさんには、目の前に与えられた仕事に対して、どれだけ自分が集中するかを大事にしてほしいですね。

最近は自分の夢や生きる目的が何なのか分からないという若者が多いと問題視されることがありますが、私はそれな

らそれで何の問題もないと考えています。むしろ、 20 代前半の人々だと夢がない方が普通なんじゃないでしょうか。

それなのに夢や目標はなければいけないんだと言って、自己分析などをして無理やり自分の夢を捻りだす。

そうやって無理やり夢を持たせようとすることの方が問題だと思っています。無いことは無いで受け止めるのが一番大

事で、夢や目標は普通後からついてくるものなんです。

夢や目標を見つけるには、特別なスキルや才能が必要ないルーティンワークなどの日常業務にこそ集中して取り組ん

でください。どんなシチュエーションでもどんなフィールドでも、自分がたまたま縁あってやることになった仕事でも構い

ません。ルーティンワークだからこそ、一歩でも良い行動を取れると他の人よりも目立ちます。そういった配慮ができる

人が必要とされ、期待され、結果として一番成長することになります。一番成長するわけだから、もっと成果をあげて評

価もされますし、周りの人にも「好きな仕事をしている」と胸を張って言えるようになります。そしてそこから、自分の夢

や目標がうまれてくるのです。だから、無理に夢を決めなくてもいいんです。

それよりも、焦らずに今目の前にあることにしっかり取り組んでほしいと思います。

-

 人と違うことをする

- 最後に、若者へのメッセージをお願いします

-

最近よく思うことなのですが、今の若者はお金や社会貢献などで他の人と違うものを多く得たいと思っているのに、

他の人とまったく同じことをしている人が多いような気がします。「人と同じこと」をやっていては、「人と同じもの」しか得

られません。もし皆さんが『人と違うもの』を得たいと思ったのなら、是非『人と違うこと』をしてください。

他の人と違うことをする際には、他の人と違うことをする「勇気」が必ず必要になります。そしてその「勇気」をぜひ、リス

クの少ない若いうちに手に入れて欲しいと思います。だからといって、いきなり凄いことをしなくてもいいんですよ。

なぜなら、経験したことが大きすぎて、それ以降どんな経験をしても成長しなくなる可能性があるからです。

よく海外に行って、すごい経験を積んで自分を成長させる人もいますよね。海外に行くことは本当に素晴らしいことです

が、海外での経験が素晴らしすぎて「あの国は本当に良かった、日本での生活は物足りないな」と、今の生活とは別次

元の出来事と捉えてしまう可能性があります。大事なのは、その経験を日本でもうまく活かす事なんです。

ですから、一番いいことは普段と少し違うことをして「勇気」を育てることです。いつもと同じ道を通って学校に行くんじゃ

なくて、今日は一つ道筋を変えてみようとかね。いつもの自分と違うことをして毎日ちょっとずつブラッシュアップしてい

けば、自然と「勇気」も身につきます。そうすればいずれ、何かをやる際にとてもいい力となるはずです。

最後に改めて言いますが、『人と違うもの』を得たいなら、是非『人と違うこと』をしてください。

「人と同じこと」をやっている限り、「人と同じもの」しか得られません。日々の身の回りのこと、小さなことからでもいい

から、何か『人と違うこと』を始めてみる。それを継続していった結果、自分でも驚くくらい『人と違うもの』が得られている

はずです。

-

- 本日はお忙しい中、有難う御座いました。

-

 編集後記

-

食糧問題や環境問題の解決策として注目を集めているユーグレナは、宇宙での活用にも注目されています。

地球を飛び出して活動の場を宇宙にまで広げようとしているユーグレナは、まさに21世紀企業。

あなたも一緒にユーグレナで21世紀の風を体感してみませんか。

-

『株式会社ユーグレナ』 URL: http://www.euglena.jp/

-

このページの先頭へ