SOL.NET TOP > SOL INTERVIEW > NO.007 嵯峨生馬 氏
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嵯峨生馬氏
市民が支えていく社会のために

特定非営利活動法人 アースデイマネー・アソシエーション 代表理事 嵯峨 生馬 氏

1974年横浜出身。アースデイマネーに関する企画・営業・広報をはじめとする業務全般を担当。

アースデイマネーの広がりは決して速くはないが、日々少しずつ返ってくるポジティブな反応に励まされながら「その

時」の訪れを待っている。サービスグラントTOKYOプロジェクトリーダー、アースデイ東京2007実行委員会事務局プロ

グラムコーディネーター、渋谷区シブヤミライプロジェクト委員等も勤める。

著書に「地域通貨」(NHK生活人新書)、「環境創造通貨」(日本経済評論社、共著)等。

-

 「販売促進」を「社会貢献促進」に

- アースデイマネー・アソシエーションについて教えていただけますか?

-

アースデイマネーとは NPO の活動等に参加したり、寄付をした人が手に入れることができ街のお店やイベントなどで

割引やプレゼントなどの特典が受けられるしくみです。地球や街にいいことをすると、利用者もお店もハッピーになれて

しまうんですね。みなさんも、よくお店でクーポン券やポイントカードを使ったことがあると思いますが、

アースデイマネーは、そうしたお店にとっての「販売促進」のしくみを応用して「社会貢献促進」をするために役立てよう

という試みなんです。

-

- 起業に至った経緯について教えていただけますか?

-

今のアースデイマネーをやるきっかけになったのは大きく3つあります。

一つ目は元々大学 3 年生の時に地域社会論という地域活性化とか地域住民が自分達でどうまちづくりをしていくかと

か、そういうテーマのゼミがあって、それで熊本県のある町を視察しにいったんですね。そのフィールドワークで地域社

会やまちづくりに興味をもったのがきっかけの一つです。

二つ目のきっかけは自分が就職した会社が日本総研という会社なんですけれども、たまたま自分のやった仕事が IC

カードとかウェブサイトとか、所謂IT系だったんですね。そんな中で IC カードっていうのが普及していく中で、元々磁気

カードで出来るようなクレジット決済などが IC 化されてセキュリティーが高まっていくとかだけじゃなくて、

IC カードというのは非常に高性能なので、これを使って色んなおもしろくて新しい事を出来るんじゃないかなあと考えて

いましたね。

具体的な事業計画を作るようになった3つ目のきっかけは2000年の12月だったんですが、会社で地域通貨を調べる

ときに登録したメーリングリストがきっかけでカナダで地域通貨をはじめたマイケルリントンさんという人物とお会いする

事が出来たんです。そのカナダ人、マイケルリントンさんは日本で何か新たなことを始められないかという風に思って

いて、あなたが地域通貨に興味があるんだったら是非一緒に何かやってみよう!と前のめりに言ってきてくれたわけで

す。その姿勢に動かされるものがあって、単に地域通貨を机上の理論だけでやってるだけではなくて、実践した方が絶

対に面白いという風に思って地域通貨を作ろうと具体的に検討し始めたんですね。

あとマイケルリントンさんが日本に来た時に会っていたメンバーは他にも何人かいて、そのメンバーには当事博報堂の

「広告」という雑誌の編集部の池田さんがいて意気投合した結果、博報堂の「広告」編集部と日本総研の僕らが中心に

なってアースデイマネーを立ち上げることになっていったんですね。

こうやって言ってみると、色んなきっかけが全部積み重なって、今があるんだなって思いますね。

-

 市民とNPOの橋渡し

- 嵯峨代表自身のビジョンはどんなものですか?

-

アースデイマネーを通じてやろうとしていることはというと、直接的に人と出会える場所をいくつ作れるかということで

す。日本人は NPO に対してあまり寄付をしないと言われているんですね。現段階では行政や、企業の社会貢献活動

に多くを任せてしまっている状態で、本当は社会貢献活動とか世の中を良くしていくことに対して、市民が直接参加した

りお金を出していくことをしない限りは伸びていかないと思うんです。

その為にはみんな寄付しようと呼びかけたり、税金の問題を緩和しようとか色々ありますけど、一番大事なことは直接

ボランティアの現場を見てもらう事が重要なんじゃないかなって思います。

新聞とかテレビ等の生半可な知識とかでボランティアを理解するのではなくて実際に参加して肌で感じてもらいたいな

と。そういうのがあってこそ、ボランティア団体を応援したり寄付する気持ちが初めて出来ると思うんです。私はその橋

渡しをしたいと思っていて、アースデイマネーという地域通貨をきっかけにして新しく現場に足を運んでもらえればなぁ

と思います。

一般の市民が NPO 活動に参加したり寄付したりすることで直接的に支えていく社会を創りたい、これが今目指すべき

ビジョンですね。

-

- 嵯峨代表が考える社会起業とは?

-

本来は企業、ビジネスの多くは社会貢献性があるはずなんです。

全ての起業家は社会起業家であるはずなのに、そうじゃない現実があるわけですね。自分自身の利益も追求するんだ

けど、社会の利益も考えるのが社会起業家で大きい資本家からお金をもらって、バンッと資本家に還元したり既に十

分裕福な人たちをさらに裕福にさせるような人達は社会起業家ではないということです。

社会の中でもっと元気付けられなければいけない人達を元気にさせたり相対的に立場が弱い場所を豊かにする。

それは金銭的かもしれないし、精神的な部分を含めてかもしれない。そのような要素が含まれているのが社会起業家

なんでしょうね。

-

 NPOの活動はいろんな価値観に触れること

- 若者がNPOに参加する魅力とは何でしょうか?

-

NPO というのは動機が非常に純粋で、やっていることがクリーンなわけですね。NPO の価値観というのはお金だけと

は限らないわけです。勿論お金は事業をまわすにあたって必要なんですけど、本当のベースの価値観はそこじゃな

い。NPO はどれも街がどうなっていったらいいか、世の中がどうなっていったらいいかとかそのようなメッセージを持っ

ているはずです。

お金というものを基本に自分の価値観を打ち立てていこうとするとどうしても 20 世紀的な人になってしまいがちです。

多様な価値観があって、価値は一元的なものじゃない。様々な価値観がありうるんだということを身をもって知る。

最終的に自分が何処に立脚するかは自分が考えることですがただ、たくさんの価値観があるんだ、ということを知った

上で行動することで自分の世界が全然変わってくると思います。20 代って色々迷える時期でもあると思いますが

NPO の活動は色んな価値観に直に触れる事が出来るので、自分の価値観を豊かにしようという意味でも一度参加し

てみて欲しいなって思いますね。

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- 社会貢献を仕事にしたいと考えている若者へのメッセージをお願いします。

-

仕事の基本って人なんですよね。一緒に働く人が面白くないと絶望するしかないというか、内容や見た目がかっこよく

ても人が良くないと仕事って面白くないはずなんです。企業の規模や業績等を指標にしている人たちもいるかもしれま

せんが、どういう人が働いていて、仕事の現場で働いている人が生き生きしているか、会社を選ぶと時はそういう部分

を重視して欲しいですね。そして最終的に大事にしなきゃいけないものって自分だと思います。

仕事って「事に仕える」と書くわけですから、事に対して自分の時間を捧げることになるわけです。

いい仕事というのは、自分が活かせる仕事のことを指していると思うので今の仕事は自分の中で納得してやっているも

のなのかどうか、その点だけは常に考えておいて欲しいなって思いますね。

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- 本日はお忙しい中、有難う御座いました。

-

 編集後記

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みんなもボランティアをして「r」をもらおう!!現在、渋谷区を中心に加盟店舗が続々拡大中!

このおカネは関係する全ての人をハッピーにするおカネです。

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『特定非営利活動法人 アースデイマネー・アソシエーション』 URL: http://www.earthdaymoney.org/

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